百鬼夜行絵巻は妖怪たちの行進を描いた絵巻物のことで、現存する最古の絵巻は室町時代のものです。
先人たちの自由奔放な想像力と高い技術力に裏打ちされて命を吹き込まれた妖怪たちは、模写/模本によって伝承されて、近現代まで受け継がれてきました。
先達の筆致には遠く及ばないまでも、ユキヤも百鬼夜行を描くことには強い憧憬の念があります。
*********************************
ゲニウス・ロキとは、古代ローマ人が固執した観念で、ラテン語で「地霊」を意味します。
現在では、場所・土地・都市をテキストとみなして読み解く、建築学の考え方のひとつなのですが、
ユキヤは、伝統技法と自分の眼というふたつのフィルターを通して都市を描くことで、ゲニウス・ロキ(地霊)をあぶりだすことができるのではないかと考えています。
ゲニウス・ロキ(地霊)という概念は、百鬼夜行絵巻というひとつの完成された形式を生み出した日本の風土とも、けっして無縁ではないと思うのです。
2020年 東京百鬼夜行2020 (名古屋帯)
2019年 東京百鬼夜行2019 (名古屋帯)
2018年 狐たちの祭礼 (訪問着)
2017年 狐の嫁入り (名古屋帯)
2015年 妖怪パレード (名古屋帯)
2015年 摩天楼の祭礼 (名古屋帯)
2015年 祭礼Ⅲ (訪問着)
2015年 祭礼Ⅱ (訪問着)
2014年 祭礼 (名古屋帯)
2013年 みなとみらい2013 (名古屋帯)
2013年 東横線渋谷駅2013 (染額)
2013年 新宿副都心2013 (染額)
2013年 東京のゲニウス・ロキ (名古屋帯)
2013年 百鬼夜行絵巻大徳寺真珠庵本模写 (名古屋帯)
2013年 ゲニウス・ロキ2 (名古屋帯)
2010年 ゲニウス・ロキ (名古屋帯)
2009年 東京百鬼夜行2 (訪問着)
2008年 東京百鬼夜行 (名古屋帯)